iPhoneのリンゴループの一種「iPhoneの空き容量がありません」からのリンゴループ(リンゴマークでフリーズ)が治りました。

(※当日、午前中に1台直った後、夕方に全く同じ状態の方から依頼があり同じ手順で復旧しました。手順として有効かもしれません。)
(2022年8月17日、2023年2月22日追記あり)

「iPhoneの空き容量がありません」を放置してしまったリンゴループは直らない?

お客様によると、「iPhoneの空き容量がありません」を放置してしまってリンゴループになったとのことでした。
起動のリンゴマークでフリーズしてから動きません。

[容量いっぱいでリンゴマークでフリーズする]は通説では復旧できないと言われている状態です。


充電ケーブルを差した後に、強制再起動(音量ボタン 上→下→電源ボタンを押しっぱなしにしてリンゴマークが出て、それが消えるまで押し続ける。→こちら )をおこなうと、リカバリーモード画面になりました。

MacのFinderを利用してiOSのアップデート失敗の起動不良はこれまでスムーズに改善できていましたので、iPhoneにリカバリーモード画面が表示されているのであればと思い、リカバリーをおこなうことにしました。

iPhone 起動しない 画面
画面例 リカバリーモード表示

復旧の手順


電源の切れたiPhoneとMacをライトニングケーブルで繋ぎ、MacもWi-fiではなく有線LANで繋ぎます。
Macを有線Lanケーブルで繋いだ理由はリカバリーモードの順番として最初に最新のiOSをダウンロードする動作があるためです。

Macに繋いだiPhoneを強制再起動動作でリカバリーモード画面にします。リカバリーモード画面になったらMacのFinderが反応して、iPhoneの[復元]と[アップデート]の選択画面になります。

データを消さないので[アップデート]を選びます。


(追記)
選択肢は[復元]と[アップデート]があります。[復元]はデータを消去して工場出荷時状態になります。データを消さない場合は[アップデート]です。

ですが、

現在、どのような条件でそうなるかまだ確定していませんが[アップデート]を選んでも勝手に[復元]してしまうケースがあるようです。
私自身、サポートで行なった時にデータが消えてしまった事が1件(当時は操作ミスと思っていました)。この記事を読んで実際に操作された方が[復元]になってしまったとご報告を受けた事が1件。

機会があればAppleサポートにそのような状況があるのか聞いてみたいですが、とりあえずご注意いただきたい点としてこちらに記載しておきます。


次のウインドウが出てきます。こちらも[アップデート]

iOSがダウンロードされ、アップデートが始まりました。

(一回目)リカバリー、iOSのアップデート復旧は失敗

Finderが通常画面に戻っているのでiPhoneを確認したところ、またリンゴマークでフリーズ状態でした。

もう一度アップデートをやり直すことにしました。
理由としては、

・iPhoneのセットアップなど、エラーが出ても再起動すると正常に動作する場合があるため
・再度リカバリー動作をした場合はMacへiOSのダウンロードする工程が省かれる可能性があり、仮にそうであった場合は1回目よりも動作がスムーズになり挙動がかわるかもしれないと考えたため

この時点で、2回目を失敗したら、3回目まで試してみようと思いました。

容量オーバーのリンゴループから復旧した方がいた

【長文】容量オーバーによるリンゴループからのリカバリーループになったiphoneが奇跡的にデータそのままで復活した話

2回目のリカバリーモード中、こちらのページを見つけて内容を読んだところ、[iPhoneを完全放電後にリカバリーモードを行なったら復旧した]という事でした。もし3回リカバリーを行なって復旧しなかったら、こちらのサイトをプリントアウトしてお渡ししようとしていました。

2回目のリカバリーモードでは[データの回復を試みています]の画面まで到達

2回目はリカバリーの進行バーが最後まで到達してくれました。

上記の画面で右端の最後まで到達

(2022年8月17日追記)

上記のバーが右端にいって、iPhoneは一度再起動します。その後またリンゴマークが表示されます。
そのリンゴマークの表示の時間が長い場合があります(5分~15分)(「また、リンゴマークでフリーズかな?」と思う状態)
アップデートをもう一度繰り返す方が良い?場合もあるのかもしれません。おそらくリンゴマークで放置していると次の画面に遷移します。

※実際にサポートした案件では、Macで記事記載の方法でアップデートが完了した後、再起動後のリンゴマークが長く感じたので、もう2回ほどアップデートを繰り返しました。3回目をおこなって今度もリンゴマークでフリーズして復旧しない?と思ったのですが、色々と次の対応をお客様とお話している時間をとると、次の回復への画面に遷移しました。


続いて、白いパスコード画面で、パスコードを入れます。

ロック画面 回復コンソール
画面例 白いパスコード画面

その後は[データの回復を試みています]画面になります。このあたりの画面遷移は過去のリカバリー復旧と同じです。
※(当日夕方に同じ容量オーバーによるリンゴループ(リンゴマークでフリーズ)が持ち込まれましたが[データの回復を試みています]の画面にならずに復旧しました。そのiPhoneはパスコードが設定されていませんでした。)

[データの回復を試みています]の画面の後は、何も記載のない白いアップルマーク画面になりまた動作バーが右端まで到達しました。

「はじめまして」というiPhoneの初期セットアップ画面になり、[復元=データ消去]になったか!、と焦りましたが、無事に動作復旧してデータも残っていました。

その後、表示されたのはiPhoneを買って初めて動作させるときや、初期化した時に表示される[はじめまして]の画面になりました。

(焦った状態なので画像を残す余裕がありませんでした)

[はじめまして]画面から、Wi-Fiの接続設定画面が合ったように思います。通常初期化の時に求められるApple ID入力は無かったです。進めていくとiPhoneのTOP画面が表示され復旧しました。

復旧後のiPhoneを確認させていただいたところ、64GBの容量で57GB程度にデータが収まっていました。「iPhoneの容量がありません」という表示はもう少し容量が圧迫されてから表示されるので、リカバリーモードの何らかの動作で何らかの容量が減って正常に起動したことになります。

※2台目の方は64GBの容量で59GBほどになっていました。しばらくすると徐々に60GBを越えました。[設定]→[一般]→[iPhoneストレージ]のメニューからは容量の確認ができましたが、プランを変えようとしてiCloudのメニューに入ろうとしたところ[ストレージが確認できない]と表示されてプラン変更できませんでした。パソコンに接続してのバックアップをおすすめしました。 動作が不安定です。

「iPhoneの容量がありません」からのリンゴループの復旧で何が違ったか?

「iPhoneの容量がありません」からのリンゴループの復旧はできないと思っていましたが復旧しました。
復旧できない、とされている主な手順と違う点は以下の点だと思います。

○ MacのFinderを使ってリカバリー動作をした
・ Macを有線Lan接続してリカバリー動作をした
・iPhoneの充電量を確保してリカバリー動作をした
・Apple純正のライトニングケーブルを使用してリカバリー動作をした
○ リカバリーが失敗しても繰り返した

○ MacのFinderを使ってリカバリー動作をした

リンゴループ ? iOSアップデートの失敗が原因で起動しないiPhoneを復旧する

 こちらでWindows上のiTunesでリカバリーを試した際にWinodows上のウイルス対策ソフトが原因と思われたiTunesの動作不良がありました。


ではウイルス対策ソフトのOFFにすれば解決するのかというと、他の何かが原因となって上手くリカバリーできない可能性が残ります。


▽  Windows上でApple社のiTunesが正常に動作することをMicrosoft社は当然ながら保証しません
△ iTunesがMicrosoft社のWindowsOSでスムーズに動作することをApple社は保証できません


不確定な要素を除外したかったので、最近はiPhoneのリカバリーはMacを使いようにしており、だいたい復旧できています。

(2023年2月22日追記 WindowsのiTunesを利用した復旧をされた方もいるのですが、、
直近で当店でアップデート(リンゴループではない)を当店のWindowsパソコンで行った際には、アップデートエラーになりiPhoneが起動しなくなりました。急遽Macbookを準備してアップデートしたところ正常に起動してくれました。iTunesにしても、MicrosoftStoreアプリ版、exeのインストール版があり、なんやかんや、どっちかがダメだったらもう一方を使ってみるとか色々あるようです。WindowsのiTunesで直るのは直るようですが、非常に苦労する印象です。)

・ Macを有線LAN接続してリカバリー動作をした 
・iPhoneの充電量を確保してリカバリー動作をした
・Apple純正のライトニングケーブルを使用してリカバリー動作をした

 ・有線LAN あまり関係ない要素かもしれませんが一応考慮しました。これはiOSのダウンロードスピード向上を念頭に置いていましたが、ネットワークのスピードや品質がリカバリーモードに影響する可能性も踏まえて配慮しました。Mac OSをリカバリーする時に、Wi-Fiで行なった際は失敗して有線LANにした場合が成功した経験があるからです。
iOSのダウンロードが速くなるのでやっておいて損はありません。

 ・iPhoneの充電量はリンゴループ状態で見えないのですが、アップデート動作で電力がいる以上一定量が合ったほうが良いようです(当日記載:本日夕方に偶然にも同じ容量オーバーでリンゴループの方がご来店されて現在リカバリー中です。充電がないためか1回目のリカバリー動作はiOSをダウンロード中に止まってしまいました。→2回目充電を確保した後は復旧しました。)

 ・比較的新しいApple純正のライトニングケーブルを使用してリカバリーしました。廉価なケーブルや古いケーブルで通信量が減衰した場合は動作が不安定になるのではないかと考えました。(おまじないに近いかもしれませんが)

○ リカバリーが失敗しても繰り返した

【長文】容量オーバーによるリンゴループからのリカバリーループになったiphoneが奇跡的にデータそのままで復活した話

 お客様からお預かりした以上、「これはもうさすがにリカバリーできない」と判断することが妥当な回数までは繰り返すつもりでした(64GBの容量でリカバリーモード時間が短かったので時間的にも余裕がありました)。


 こちらも経験則ですが、iPhoneの初期セットアップなどがうまくいかない場合は電源を切ってもう一度最初から行うと正常化したりしますので同じ方向性のアプローチをおこなおうとしました。結果的に正しいか正しくないかわかりませんが、一度iOSをダウンロードした後はダウンロードを省略するとしたら、後のリカバリー動作がスムーズになるので復旧率があがるかも、とも思いました。


 参考にさせていただいたブログの筆者様もiPhoneを完全に放電した後のiPhoneのリカバリーで何度も繰り返すつもりでされているところがあり、あながち間違ったアプローチではないと思います。


「iPhoneの空き容量がありません」からのリンゴループが直った。

iPhoneの容量がいっぱいになった後のリンゴループも、MacのFinderからのリカバリー動作で直る事があるとわかった事例でしたが、同じ症状で次回も確実に直るという確信はもてません。(夕方同じ状態の方が来店して直りました。でも、確実に直るかどうかはもう少し検証してからにしたいと思います。)


(2022年8月16日 他県から来られた方のiPhone SE2 256GB iPhoneの空き容量がない端末のリンゴループも治りました。上述のとおり一度アップデート動作が終わった後、再起動後のリンゴマークで長く止まった状態でしたが、同じく回復しました。
 回復後のiPhone容量は250GBの容量に対して、242GB程度のデータ量になっていました。
データ容量が多い場合は回復までの挙動が少しちがうのかもしれません。)


最後になりますが、日頃のバックアップはとても大事です。

iPhoneのバックアップはicloud+を利用すれば簡単な操作でできますので日頃からのバックアップをとてもオススメしております。

iPhoneはとても身近で便利なものなので、かけがいのないご家族の記録を入れておられる場合が多いです。お金に変えられないものがあると思いますので、少々の費用を掛けても消えないようにする価値があると思います。(起動しなくなったiPhoneからのデータ取り出しの相場は5万円程度です)。

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