過去にパソコンを組み立てた方から紹介で、知り合いの方のパソコンを見繕ってほしいと言われましたので、CPU AMD Ryzen 5 3500でPCを組み立てました。
※グラフィックカードが必須でした

 予算は10万円~でモニタ・キーボードも付けて、とのことでした。用途は、仕事にも使うが今のパソコンはノートパソコンで動きも遅いとのこと。建築関係のお仕事をされている方のようです。予算以外のご希望はないようでした。

 長く使うという観点からメモリ16GBSSDはM.2で1TBくらいのもの。最初はメーカー製で探しましたが、10万円以内でめぼしい物が見当たりませんので下記のパーツで組み立てました。

使用パーツ一覧

① ケース COOLER MASTER Silencio S400
② 電源ANTEC NE550C (550W)
③ CPUAMD Ryzen 5 3500 3.6GHz 6コア / 6スレッド CPUクーラー付き (Passmark 12852)
④ グラフィックボード玄人志向 NVIDIA GeForce GT 710 1GB GF-GT710-E1GB/HS
⑤ マザーボードASRock B450M Pro4 (B450 AM4 mATX DDR4)
⑥ メモリCFD D4U2666PS-16GC19 (DDR4 PC4-21300 16GB)
⑦ 記録ディスクウエスタンデジタル Blue SN550(M.2 SSD 1TB
⑧ モニタViowsonic VX2476 23.8インチ AH-IPS
⑨ ドライブASUS DRW-24D5MT(DVDならだいたい書き込みOK)
⑩ CPUグリスAINEX GS-08 (高性能熱伝導グリス)
⑪ キーボード・マウスロジクール ワイヤレスコンボ MK235

(ほぼドスパラ、ケースはTSUKUMO、グラボはAmazonで購入、パーツ毎の評判などは価格コムで確認しました。)

後ほど追加購入していただくもの

⑫ OSWindows10 HOME or Pro
⑬ MS OfficeMicrosoft Office 365

(購入される場合はAmazonをお勧めします)

パーツの選定理由

① ケース

 ケースにSDカードが差せるタイプを選びました。片面ガラス仕様の中がみえるタイプで将来的にパーツをグレードアップされたいときに対応できるミドルタワーの大きさです。BTOメーカーも含めて販売されているデスクトップの見た目もそうですが、配線がしやすい=パーツ交換しやすい、のが自作PCのいいところだと思います。


③ CPU

 最近評判のAMD Ryzenでマザーボードとセットのお手頃価格かつスコアの良い物を選びました。内蔵グラフィック機能がない為グラフィックボードが必須でした(マザーボードの端子にモニターケーブルをつないでも何も映りません)。AMDの場合は調べないとわかりませんでした。”Ryzen 3 3200G”のGなどのようにシリーズによって表示されているという事です。Intel製のCPUの場合は逆に何もついていないものに内蔵グラフィックがあるそうです。

今までIntel以外のCPUを選ぶ理由がなくパソコンを組み立てていましたので気づきませんでした。Ryzenは非常に評判が良いCPUなのでその規格を知れて良かったです


③ グラフィックボード

 安価(Amazonで3200円)です。2画面出力もできる。

今回は特にご要望もなかったのでCPUだけで済んでいたら用意しなかったです。ゲームされるならこだわられた方が快適だそうです(FPS 1秒間の画面表示速度が変わる)。


④ メモリ

 売れ筋のメーカー製パソコンが8GB~16GBなので、16GB1枚刺しで組み立てます。追加するときは16GBづつ増やせるようにと考えました。マザーボードはメモリ最大64GBまでさせるようです。

メモリ2枚差しの方が動作的には速くなるのですが8GBx2だと迷われそうなので、16GB1枚刺しなら次回の増強は16GBが選べます。
半導体不足の影響で価格は上下しますが、2,3年単位でみると容量が大きいメモリの価格は下がってきますのでその時8GB買うより16GB買う方がお得だと思いました。


⑤ 記憶ディスク

 1TB M.2を選びました。メーカー製だとなかなかないです。記憶ディスクの容量は価格に反映しやすいのか自作した際の割安感を感じやすく、実際パーツで買った方が安いです。
 ケースには3.5インチHDD用、または2.5インチのHDDやSSDを入れる場所があるのですが、何も入れなくていいのでスカスカです、本体が軽くなります(無駄なようでも、グラフィックボードは高価なものほど大きいのでスペースは必要だと思います)。


⑧ モニタ

 適当に選びましたが、Viewsonic VX2476 。あまり聞きなれないメーカーでしたが開けてみるとデザインがすっきりしていて端子の取り回しも悪くなくかっこいいです。仕事で使うだけなのでもっさりとした外見のモニタしか身近にありませんが価格帯は同じです。スタンド部分もすっきりしているので周囲に物も置きやすそうでした。


⑩ CPUグリス

 誰かから「グリスにこだわれ」と言われたことがあるので良い物を使ってみました。今回買ったCPUにはCPUクーラーが付属しており、もうすでにグリスが塗られていましたが拭き取ってこちらを塗って取り付け。
 パソコンは熱を持つと動作が遅くなりますし止まります。今回はケースの通気性もいいのですが、夏の冷房なしの部屋で使われないとも限らないと考えたので、それほど高い物ではないこともあり使います。

 

無事起動したところ(モニターは今回購入したものではありません)

Windows10とMS Officeは購入していただく予定です。
とりあえず、プロダクトキーなしでWindows10をインストールしておきました。
MS Officeは2019から次回の2022が出る間の時期なので年額の365をお勧めしようとしています。
これで一応完了です

パーツ・モニタ代10万円以下+Windows OS+MS Office+組立作業費となります。10万円は超えてしまいました。モニタ代が1万5千円でしたので、本体のみの購入であればWindowsOSとOfficeつけてもちょうど10万円程度になります。

CineBench R23で3年前30万円したノートパソコンより少し良いくらいのスコアになりました。

お伝えしたいこと

本体のみ10万円代であれば、メーカー製(BTO含む)はそこそこのグラフィックボード込みの仕様になります。”M.2 SSD 1TB、メモリ16GB一枚差し、グラボはいらない(必要だったけど)”のような選択肢が販売されていなかったので自作しました。特別安くなるというわけではありません。お得度があるということもないです。だいたい同じくらいです。

自作パソコンのメリット

・デザインと機能に優れたケースを選べる(ケースのパーツが壊れなければ延々使える)
・修理、改良をパーツ交換で対応できる
・後で強化したいパーツにお金をつぎ込める。グラフィックボードも時代が進むほど高機能になるので今いらなければ、一旦控えて後の時期に買う方が割安。

 気に入ったケースを買って長く使うことがポイントではないでしょうか。
メーカー仕様だとケースが味気なかったり、そもそも電源が独自仕様だったりするので自分で交換できない、長く使っていたらパーツの在庫がなく修理不可になったりします。ケースが気に入ればBTOパソコンもお得です。標準規格のパーツが使えること=長い目でみて割安になります。

 すでにモニタ・キーボード、マウスはこのままでパソコン本体だけ交換、という時に予算(例えば5万円~10万円)を決めてパーツを購入し自作すると自分が思っているよりも一段良い機能のパソコンを組めてしまえます。また時間があれば自作PCは誰でも組めます

新型コロナの影響で納品は遅れています。希望されればお客様からのご紹介なので設置までさせていただこうと思っています。

自作PCは小学生でも組める。とあるYoutuberの方は言っていました。

でもパーツ毎の商品レビューをみると、CPUのケースを外して放熱性能をカスタマイズしたり、BIOSのバージョンを気にしたりといったように奥は深いです。

自分はパーツの規格を確認しつつ「大手BTOネットショップでCPU+マザーボードのセット販売なら相性も大丈夫だろう」くらいの判断基準でやっております。

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